黒川温泉の中心部から2km離れた山深い場所、杉山と川に囲まれた3000坪の広大な敷地には落葉樹林が広がり、新緑や紅葉が目を楽しませてくれます。
純和風の平屋造りで、露天風呂へ向かう途中には囲炉裏や薪ストーブがあり、どこか懐かしい香りが立ち込め、落ち着いた上品な雰囲気です。

近くに源泉と薬師如来のある「薬師の湯」は、単純温泉で飲泉も可。

硫化水素臭(硫黄の香り)がし、鉄味と酸味とわずかに硫黄の苦みがあります。

木造の薬師の湯の湯船はデコボコした石造り。
浴室内は鉄分で赤茶色に変色しています。

薄暗く温かみのある明かりに照らされて湯気がほんのり立ち上がり、お湯の注ぐ音が響き渡ります。
タイムスリップしてつい昔の思い出に浸ってしまうような風情のある浴室、ジーンと体にしみ渡るお湯。

源泉温度が低いので温度調整のため、もう1つの源泉(データ②)を混ぜて混合泉にしています。
弱酸性なので浴感はキュッキュッとした感じで、余分な皮脂が取れて湯上りは驚くほどスベスベ肌に。

女性専用露天風呂「四季の湯」はわずかに濁り、陽光があたるとオパールのような色に。

広い露天風呂の脇には小川が流れ、川のせせらぎと鳥のさえずり、風にそよぐ木の葉、お湯の流れる音、山中の雑木林に佇んでいる気分になります。
少しとろみのある柔らかいお湯でつるつる感があり、湯上りはポカポカ。

広々とした混浴露天風呂「もやいの湯」には打たせ湯もあります。

2種の湯めぐりは内湯に入ってから露天風呂へ。

内湯の泉質は少し硫黄を含む単純温泉。
お肌と同じpH弱酸性なので刺激が少なく、適度に汚れを落としお肌の表面を整えます。

その後、クレンジング効果と保湿効果が期待できる美肌泉質のナトリウム‐炭酸水素塩・硫酸塩・塩化物泉に入ると、ダブル効果でお肌が柔らかくスベスベに。

貸切風呂の切石・檜・六尺桶風呂も利用でき、前日までに予約すれば半個室で豪華な昼の懐石料理も味わえます。

画像出典「旅館 山河HP