黒川温泉から小道を車で10分ほど進んだ小田川(筑後川源流)沿いに建つ1軒宿で、のどかな田畑が広がる里山に佇む高級旅館。
緑豊かなエントランスを抜けて館内に入ると、小国杉を使った純和風木造建築の落ち着いた雰囲気。

仙台が元々精肉店を営んでおり、絶品の肉料理と行き届いたおもてなしが評判です。

多くのリピーターが訪れる温泉は、内湯と露天風呂を備えた大浴場と、渓流に面した「川湯」があります。
檜の湯船で、湯口や湯船の縁に湯の華が付いている内湯、自然を愛でながらあつ湯とぬる湯を楽しめる露天風呂も魅力ですが、何をおいても入ってみたいのは川湯。

風光明媚な自然の中に放り出された感覚。

女性の湯船は自然のくぼみを生かし、湯に浸かると目線は川面と同じ高さで、手を伸ばせば清流に触れられるほど。
そんな川湯に浸かっている間のBGMは自然の音だけ。
川の水音や鳥のさえずり、木々のそよぎに耳を傾け、鳥や風に舞う葉を見ながら緑の香りと温泉の香りに包まれていると、至福の時間を過ごしていることを実感します。

緑の時季もよいですが、秋はあたり1面が色とりどりの紅葉に彩られます。

浴感は癖のないサラリとしたお湯で、泉質は中性のナトリウム‐塩化物・硫酸塩・炭酸水素塩泉。
湯の重曹成分が皮脂や分泌物を洗い流し、硫酸イオンがお肌の潤いを保持してハリや弾力を高めてくれます。

また、保温・保湿効果のある塩分や、天然の保湿成分であるメタケイ酸も289mg含まれているため、湯上りはしっとりし、さらにポカポカに温まるので、女性にとって嬉しい泉質です。

お風呂は男女で趣が異なりますが、深夜に入れ替えをするため、宿泊すれば両方を堪能できます。

その他、個性的な4つの貸切風呂もおすすめ。

なお、川湯は天候や増水により入れないことがあるので、事前に確認を。

また、立ち寄り湯の営業は土日の昼過ぎに限られていますのでご注意ください。