〝九州の奥座敷″といわれる杖立温泉は、熊本と大分の県境に位置し、筑後川の上流である杖立川沿いに栄える歴史ある温泉地。
川沿いには昔ながらの「背戸屋」と呼ばれる路地裏が残り、独特の風情が楽しめます。

古くから湯治場としての歴史を持つほか、入浴文化よりも古いとされる蒸し湯が有名。
名の由来は、杖をついて来た人が温泉に入ると足が良くなり、立てかけた杖を置いて帰ったという説が有名です。

メイン通りから1本奥に入り斜面を下っていくと、斜面沿いの背戸屋に「白水荘」があります。
斜面を利用した木造3階建て。

宿泊は平日1泊2食で4000円(税別)~という破格の安さで、リーズナブル、美味しい料理、お湯が良いと3拍子揃ったお宿です。
食事は1番人気の「あか牛の蒸し煮丼」や「温泉蒸し鶏のカレー」がおすすめ。
オリジナルの「あんプリン」も絶品です。
食事をすると入浴が割引になる特典も。

98℃の自然湧出の自家源泉2本を所有し混合。

湯気でしっとりとした薄暗い浴室には、岩を高く積み上げた迫力ある壁に地元の小国杉で作った湯船、ケロリンの黄色い洗面器が。
昔の湯治場にタイムスリップしたような、なんとも懐かしい落ち着く空間です。

泉質は保湿・保温効果の高いナトリウム‐塩化物泉。
天然の保湿成分・メタケイ酸も基準値の約5倍の244.3mg含まれ、肌触りの柔らかい浴感です。

しっとりと肌なじみの良いお湯は、乾燥しがちなお肌に成分がすーっと浸透していくよう。
湯治には最適の癖のないお湯です。

もちろん杖立温泉名物の蒸し湯の部屋も。
蒸し湯は床の下に温泉を流し入れ、その天然の温泉の蒸気を全身から吸収できるようになっています。
通常のサウナより温度が低く、湿度は高いので呼吸をしやすく、発汗を促すので新陳代謝がアップしデトックス効果も大。

入浴との相乗効果で湯上りはポッカポカ、お肌も髪も体もしっとりツヤツヤで、翌日の化粧のりが全然違います。

杖立温泉には他にも無料の元湯をはじめ、低料金で入れる数々の共同湯や24時間入れる家族風呂があり、立ち寄りが楽しみな温泉が沢山あります。