鹿児島県の中央部、鹿児島空港からもほど近い妙見温泉は、隼人・新川渓谷温泉郷の1つとして国民保養温泉地に指定され、自炊のできる湯治宿も残っています。

当地の高級旅館「妙見 石原荘」は、1万坪という広大な敷地内に贅沢に造られたスタイリッシュで洗練された和モダンなお宿。
天降川のせせらぎと深い緑に囲まれ、「ななつ星in九州」の宿泊先にもなっています。

湯量豊富な自噴泉7本のうち4本を、石蔵の客室露天、椋の木露天風呂、大浴場の天降殿と貸切露天の七実の湯・睦実の湯、特別室・椿の客室露天のそれぞれに使用。
おおむね55℃ほどの源泉を熱交換器で冷まし、加水・貯槽をせず、地中からあふれ出るお湯を空気に触れさせずに源泉かけ流し100%で提供するこだわり。

「椋の木露天風呂」は天降川に手が届きそうな迫力のロケーションで、渓流の音が騒がしいほど。
川の中や湯船の周りの岩は苔むし、川と湯船が一体化。

14mしか離れていない源泉の湯が足元から湯船に注がれており、とてもフレッシュでお肌に炭酸の刺激を感じます。
炭酸水素イオン129㎎、遊離二酸化炭素を583.2㎎含み、細かい泡が付着しぬるっとします。

渓流を見下ろす「七実の湯」は木で造られた温かみのある露天風呂で、元々あったナナミノキが浴室を貫いており、まるでツリーハウスのよう。
木々の隙間から木漏れ日が差し込み、ほんのり白く濁ったお湯を降り注ぐように照らし、夢見心地に。

日中の日帰り入浴時間には椋の木露天は男湯、七実の湯は女湯。

神殿のようなレリーフが描かれた内湯の「天降殿」は広い湯船で、ゆったりと入浴できます。
色も勢いも天降川のようなお湯が贅沢すぎるくらいかけ流され、鮮度抜群でツルツルし、まさに至福の時。

「睦実の湯」は世界的建築家・中村好文氏の設計デザインで風情たっぷりです。