日本一の炭酸泉といわれる大分県長湯温泉の西「七里田温泉館」は泉質・泉温の異なる2本の源泉(木乃葉の湯、ラムネの湯)を所有し、有名なラムネの湯は全国でも稀な高濃度の炭酸泉。
この珍しい湯を求めて国内、さらには海外から訪れる人も。

温泉館受付でカギを借り、坂を下った川沿いに下湯と呼ばれる「ラムネの湯」があります。
年季の入ったこぢんまりとした石の浴槽や凸凹の床は赤茶色に変色し、湯口にはサンゴのような析出物の塊が堂々と鎮座。
掘削深度100mの自噴泉で泉温36℃。湯口の真裏の源泉から直接100かけ流されています。

ラムネのようにシュワシュワと炭酸泉が湧出し、湯に浸かると一瞬にして銀色の粒が体中にピリピリと付着。
湯口近くではジュワジュワパチパチと音をたて、ピリピリとお肌を刺激して痺れるような感覚、顔を浸けると痛みを感じるほど。

キュキュとした浴感で油膜に包まれている感覚。

体温と同温の不感温浴で心も体もリラックス、何時間でも入っていられます。
20分くらいするとカァーっと体がジンジン熱くなり、全身の血行がよくなっているのがわかります。

湯上りはサッパリとした清涼感、体が真っ赤になるほどポカポカです。

飲泉は胃腸機能低下に良いとされています。

もう一方の「木乃葉の湯」は内湯と露天があり、床や湯口はビッシリと析出物に覆われています。
湯は弱アルカリ性で、黄色く少し濁っていてとろみがあり、かけ湯の時から濃厚なこってり感。
泡付きはありませんが炭酸感はあり、湯船には油膜や白と茶の湯の華が浮いています。
湯口はシュワシュワ、飲泉もでき美味です。

浴感はオイルの保湿剤でコーティングされている感じ。
湯上りのお肌はしっとりスベスベです。

露天風呂は九重連山が目の前で開放的、豪快な風が吹き抜けます。

食事はリーズナブルで、野菜もお米も全て手作りの地物を使用。
100円のおにぎりは感激の美味しさです。

なにはともあれ、ぜひ2つのお湯の違いを感じてほしい!