1600湯を制覇した温泉家・北出恭子が巡る野沢温泉~その4~
13の個性的なお湯に心を奪われる二日間

※1600湯を制覇した温泉家・北出恭子が巡る野沢温泉~その1~
1600湯を制覇した温泉家・北出恭子が巡る野沢温泉~その2~
1600湯を制覇した温泉家・北出恭子が巡る野沢温泉~その3~

~滝の湯~
エメラルドグリーン色が美しい「滝の湯」

さて、翌朝は麻釜から徒歩約3分、「滝の湯」からスタート(^^)/
滝の湯は外湯の中でも一番高いところにあるため、急な登り坂を少しだけ上ります。
浴舎は木造の湯屋建築でこぢんまりしています。

美しいエメラルドグリーンの湯色で、黒い湯の花がたくさん舞っています。
泉質は、pH7.9の含硫黄‐ナトリウム‐硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物泉。
約78℃の源泉が豪快にザバザバとかけ流されています。
硫黄成分がたっぷりで、ツルツル感としっとり感があるバランスの良い美肌の湯です。

~大湯~
野沢温泉のシンボル「大湯」
ラストスパートに滝の湯から徒歩6分ほど、野沢温泉のシンボルともいえる「大湯」へ(^^♪
江戸時代の趣きを今に伝える立派な湯屋建築です。

今回は、雪が積もっていたので残念ながら断念しましたが、大湯の周辺には、「湯沢神社」「薬王山健命寺」「温泉薬師堂」「野沢菜発祥の碑」「あけび細工はとぐるま」「河原湯」と6カ所の集印所があるので、効率良く集めたい人におすすめのエリアです。

湯気がこもらないように天井に穴を開ける「湯気抜き」がとても高い場所にあるため開放的で、湯船は、あつ湯とぬる湯に分かれていますが、ぬる湯でも熱い!! 
でも、ここまできたら何とか入りたい!という方へ入浴ポイント(^^)/
かけ湯を10回以上しましょう。
かけ湯は、体の汚れを落とすマナーというだけではなく、湯に体をならす準備運動にもなります。
しっかりとかけ湯をしたらまずは足湯を!膝までつかることができたら肩までゆっくりとつかってみましょう。
それでもどうしても熱くて入れないという人は、水道水で加水するのもOKなので、入れる温度に調節をしたらすぐに水は止めましょう。

大湯は外湯の中でも一番歴史が古く、浴舎の裏からこんこんと絶えず自然湧出しています。
湯は、さすが大湯という存在感。ツルツルだけではなくトロトロとした濃厚感がある湯ざわりです。

外湯はすべて住民の方々が「湯仲間」という制度を作り、管理維持されているとても大切なもの。
人の家のお風呂をご厚意で借りて入らせていただいているという気持ちを持って利用しましょう。

→1600湯を制覇した温泉家・北出恭子が巡る野沢温泉~その5~へつづく!

参照「びゅうたび