九州は、全国の泉源数のおよそ3分の1が存在する、まさに温泉アイランド。
湧出量(湧いている量)も泉質のバリエーションもピカイチです!
そんな数ある九州の素晴らしい温泉から、一度は行ってみたくなる、あっと驚く!ユニークな温泉をご紹介します♡

①★まるで湧水地!?名物の砂湯で癒される★
「鶴の恩返し よみがえりの宿 鶴霊泉」(佐賀県)

画像提供:鶴の恩返し よみがえりの宿 鶴霊泉
佐賀県北部にある古湯温泉は、湯治場風情がのこる風光明媚な温泉地。
江戸時代に、鶴が湯で傷を治していたことから発見されたと伝えられています。
古湯温泉には、全部で4本の泉源があり、そのもっとも古い“鶴霊泉” に浸れるのが「鶴の恩返し よみがえりの宿 鶴霊泉」です。

男女別の内湯と、立派な日本庭園をながめながら浸れる貸し切り家族風呂があります。
内湯には、全国でもとてもめずらしい名物の“砂湯”と、加温循環された湯の2種類が。この湯を求めて全国各地から温泉ファンがやってくる理由は、砂の下の岩盤から湯が自ら湧きだす数少ない“足元湧水泉”だから。
まるで澄んだ湧水地のようですよね!

こちらが名湯の“砂湯”!!
砂のザラザラ感が適度に肌を刺激し、心地よくてとっても癒されます。
温度は36℃とぬる湯なので、のぼせやすくて温泉にゆっくりと入るのが苦手!という方にもおすすめです。
ぬる湯は、リラックスの神経である副交感神経を高めてくれるので、ボーっと力をぬいて湯につかっていると体と心の疲労がじんわりと湯に流されていくよう。
pH9.62のアルカリ性単純温泉で、ふんわりと体を包み角質をオフしてくれる美肌の湯です。

鶴の恩返しよみがえりの宿 鶴霊泉 (かくれいせん)
〒840-0501 佐賀県佐賀市富士町古湯875
TEL:0952-58-2021
詳しい温泉レポートはコチラ⇒鶴の恩返し よみがえりの宿 鶴霊泉

②★真夏にストーブ!?14度の冷鉱泉で健康増進!★
「寒の地獄旅館」(大分県)

「寒の地獄旅館」は、大分県九重町に佇む秘湯の一軒宿。
自然ゆたかでとても静かな山麓にあり、まるで時間が止まったような日本の原風景に出会えます。
一匹の猿が湯で傷を癒していたことから発見されたそうで、江戸時代末期に開湯した由緒ある名湯です。
今もなお、湯治場として多くの人々が温泉療養の目的で利用しています。

こちらのユニークであっ!と驚くのが、薪の香りのするストーブ室。
夏季限定(7月~9月)の水着で入れる14℃の霊泉はとても冷たいので、このように真夏でも暖をとって体を温めてからまた霊泉に入る…を繰りかえす伝統的な入浴法。
そうすることで、とても血行がよくなり体のすみずみまで温まり、シャキッとした気分になります。
現代でいうとサウナのようですね。とにかく、しっかりと暖まってから冷泉に入るのがポイントです。

さぁ、その冷泉がこちら!!
やせ我慢しながらの笑顔ですが、冷たすぎて手足の先がジンジンします!(涙) 腕をクロスして脇の下に手をはさみ、力をぬいて静かに入るのがコツです。
震えがきたらストーブ室へ…。何度も繰り返しているうちに温冷の差を感じにくくなりふわふわと天に昇るような感覚に。
弱酸性の単純硫黄冷鉱泉で、皮膚病や末梢循環障害などによいとされています。冷たいのが苦手!という方には、年中入れる加温浴槽もあるのでご安心くださいね。

山の宿 寒の地獄旅館 (かんのじごくりょかん)
〒879-4911 大分県玖珠郡九重町田野257
TEL:0973-79-2124 

③★まるで体育館!?湯船の広さと湯量ビックリ!★
「硫黄谷温泉 霧島ホテル」(鹿児島県)

画像提供:霧島ホテル
「硫黄谷温泉 霧島ホテル」は霧島温泉郷の高台にあり、150年以上の歴史を刻んできた老舗旅館です。
歌人や文豪、芸術家や政治家など名だたる人物が来訪。前身の“霧島館”には、あの坂本龍馬とおりょうも温泉療養をかねて新婚旅行に訪れたそう。
30万坪の広大な敷地には“百年杉庭園”があり、およそ3万本の杉林の中で森林浴をしながら散策することができます。

“天下の名湯”という名にふさわしく、硫黄泉、明礬泉、塩類泉、鉄泉など泉質のちがう14本の泉源をもち、男女ゾーンと混浴ゾーンを合わせて18種類の浴槽があるまさに湯めぐりテーマパーク!
一日に1400万リットルというとんでもない湯量が湧きだしているので、すべて源泉かけ流しが実現できるのですね。これは間違いなく日本トップレベルです!

ご覧ください!この広さ!!!
奥行25m以上もある巨大な混浴ゾーンはまるで温泉プールのよう!10mの湯樋からはドバドバとすごい勢いで湯がかけ流されています。
女性もバスタオル着用で入れるので安心ですよ。
酸性の硫黄泉なので殺菌効果が強く、アトピー性皮膚炎や乾癬、湿疹などの肌トラブルによいとされています。 肌が弱く敏感肌の方には、刺激が強すぎる場合もあるので、真水でしっかりと洗い流してから上がりましょう。

霧島ホテル
〒899-6603 鹿児島県霧島市牧園町高千穂3948
TEL:0995-78-2121
詳しい温泉レポートはコチラ⇒霧島ホテル

出典『九州旅ネット