佐賀県北部の山峡にある古湯温泉、国民保養温泉地の指定を受ける湯治情緒の残るいで湯の里。
江戸時代に鶴がお湯で傷を治したという故事が伝わり、画家の青木繁や歌人の斉藤茂吉らも訪れました。

古湯には4つの源泉があり、その中で最も古い「鶴霊泉」に入れるのがここ。
昭和の面影を感じさせる和モダンな宿です。

敷地内には広い見事な日本庭園があり、四季折々の自然が目を和ませてくれます。
夜にはライトアップされて幻想的な空間に生まれ変わり、夏には蛍との出会いも。

量は少なくなったものの大変希少な自然湧出の足元自噴の湯。
砂を敷き詰めた湯底の岩盤から湧き出し、湧水のように澄んでいます。
お湯は空気に触れると一気に酸化するので、足元自噴は鮮度ピカイチ!
そこへ敷地内から湧出る源泉をたしています。

無色透明、無味無臭、36℃ほどのぬるめで、癖のない肌なじみの良いお湯。
ふんわりとしたお湯とお肌を適度に刺激する砂のサラサラ感が、なんとも心地よいのです。

腰かけのためか石がランダムに置いてあり、腰をかけてついつい砂遊びをしてしまいます。
ぬるめなのでのんびり長時間浸かれて脱力。
リラックスしすぎて、いつも眠ってしまいそうになります。

この天然砂場の横には加温浴槽があるので、温冷交互浴もおすすめ。
湯上りはお肌がさらっとモチモチになります。
心も体もお肌もよみがえらせてくれるのです。

また、池の鯉を間近に日本庭園を見ながら湯浴みできる貸切風呂「夕鶴の湯」は絶景。

料理人の会長と社長が作るお料理も絶品!
肥前さくらポークや佐賀牛のしゃぶしゃぶ、有田鶴水炊き風鍋など、どれも美味です。
特に佐賀牛は最高級のA5ランクで、お箸で持ち上げるとほどける柔らかい溶けるお肉は至福。

鶴が教えてくれた温泉を多くの人に伝えるのが宿側の恩返しといいます。
若い人たちが親御さんを連れて恩返しに来てほしいというコンセプトなので、ぜひ大切な人と訪れてみては。