私が温泉に感じる魅力
それは温泉自体の不思議で奇跡的で、そして奥深いところなのかもしれません。

温泉は地球の奇跡が生んだ恵みです。

50年から100年、あるいはもっと前に地中にしみ込んだ水が、時間をかけて生成され、地中で温められて地上に湧き出たものです。

その水は昔はとても貴重なもの、神聖なものとして扱われ、かつては参拝の前に身を清めるのに使われたほか、湯治に利用され、入浴や飲泉によって傷を癒し命も救いました。

そんな日本の文化であり、財産である温泉に、入浴などを通じて直接触れる事で受ける恩恵は計りしれません。

私は子供の頃、体が弱く病気がちで体温も血圧も低かったのですが、温泉に入るようになってからは体温が1℃ほど上がり、仕事柄不規則な生活を送っていても病気をしにくくなり、健康体に!

女性特有の日常的な症状もなくなりましたし、肌荒れもしなくなったどころか、化粧品に気を使わなくても、お肌が以前より若返ったような気がします。

これは間違いなく温泉に入り続けている恩恵だと思っています。

そんな地球が育んだ奇跡の恵みである温泉は、地域や環境によって、あるいは生み出される時の様々な条件によって、いろいろな個性を持っています。

温度、溶け込んでいる物質の種類や量、pH、色、香り、味・・・

一口に「温泉」といっても、その個性は無数と言えるほどに多様で、一つとして同じものはありません。

どんなに数多くの温泉に入っても、入るたびに違う新しい温泉と出会えるので、いつも新鮮でワクワクしますし、次はどんな温泉に出会えるか楽しみで仕方ありません。

九州の温泉の魅力は、泉質も源泉数も豊富なだけでなく、その泉質のシンプルさでしょうか。

九州は数々な泉質を体験し、温泉の基礎を学ぶにはとても良い場所です。

九州から全国、そして海外の温泉にまで入って、九州の温泉の良さを改めて感じています。