天草の玄関口、あの天草史郎の故郷としても知られる大矢野島は、四方を海に囲まれ、新鮮な魚介類が満喫できる地。
そんな大矢野島のいで湯のなかでも、温泉好きならぜひ立ち寄ってほしい名湯が弓ヶ浜温泉「湯楽亭」にあります。

ここの特徴はなんといっても、赤湯と白湯という2種類の泉質を1つの宿で味わえること。
白湯は弱アルカリ性の単純温泉で、泉温が低いため加熱しています。

総計で単純温泉ですが、成分を見ると純重曹泉に近く、お肌の古くなった角質や余分な皮脂を洗い流してくれ、程よいヌルヌル感で肌あたりの優しいお湯です。
赤湯はその奥。
浴槽も洗い場もゴテゴテの析出物でコーティングされ、ざらざらとした感触が心地よいです。
湯口も析出物に覆われ、巨大プリンのよう。
ゴボゴボと音を響かせながら炭酸ガスがジュワジュワと放出され、湯面には流氷のようなパリパリの湯の華が舞っています。

溶存物質総量が9502mgあり、人間の細胞液と温泉の濃度はほぼ同じで、濃厚なお湯です。
炭酸水素イオンは4006mg、遊離二酸化炭素も601.8mg含まれているので、血行を促進して体の芯から温まります。

さらに進むと、家族全員で手堀りしたという全長33mの日本屈指の大洞窟風呂が!
蒸気と温泉の香りが充満し、岩肌を伝って湯面に落ちる滴の音が幽玄な空間を演出、リラックス効果大です。
蒸気浴は温泉とサウナのいいとこ取り。

血液循環を良くし発汗を促すのに、汗が蒸発しないため体熱の拡散が防げます。
また、スチームによる美肌効果や鼻づまり改善、髪へのトリートメント効果も期待できます。

神秘的な雰囲気の中、心も体も満たされていく極上湯です。