人吉温泉の「旅館 たから湯」は明治末期創業の老舗で、人吉温泉の中心地から車で5分ほど外れた住宅街の中にあります。
建物は木造2階建てのプライベート感あふれる隠れ家的旅館で、和と洋、そしてレトロとモダンが見事に融合。
内部は落ち着いた木のぬくもりを感じさせる空間が広がり、ロビーにはカッシーナやフランク・ロイド・ライト、バカラなど、ハイランク&ハイセンスな調度品が飾られています。

浴室もラグジュアリーな雰囲気で大理石の湯船かと思えば、扉を開けてびっくり。
レトロな木の空間が広がり、湯船に向かう階段、歴史を感じさせる立派な湯船や洗い場の床、曇り硝子をはめた格子デザインの壁は全て檜で作られており、ロビーとはまた違った趣向の浴室です。

壁に飾ってあるトタン板で作られた年代物の温泉分析表も良い雰囲気を醸し出しています。

湯船から高い天井を見上げると、湯気を抜く湯屋建築になっており、天井の高い浴室は開放的で、のびのびとした気持ちにさせ、窓からのぞく坪庭の緑も安らぎを与えてくれます。

熱めのお湯に入ると、細かい無数の泡がふんわりお肌をベールの様に包み、浴感はツルツル。

源泉が浴槽のすぐそばにあることもあり、湯口付近は気泡でシュワシュワと白くなっていて、二つに仕切られている浴槽全体に気泡が舞っています。
この泡付きは湯の鮮度の良さの証明です。

モール泉で湯色は黄色透明。
太古の植物由来の有機物が溶け込んでいるモール泉独特のほんのりとした芳香と檜の香りのマリアージュに心安らぎます。
湯上がりの肌はスベスベで、爽快感があり、ポカポカ感が持続します。

食事は要予約で月替わりのランチが!
自家栽培、減農薬の米や野菜を使用した、体にも心にも優しいお料理です。

また、たから湯から車で15分、球磨川や人吉市街が一望できる高台にはイングリッシュガーデンを取り入れた「Kura-蔵cafe」があり、優雅な時間を過ごせます。