寒い冬を乗り切るには温泉!!
しかし、10種類に分類される泉質によって体や肌に対する健康・美容効果はそれぞれ変わります。
その中でも、塩分が肌表面に膜をつくってコーティングすることによって、体内の水分や熱を逃がしにくいため、保湿剤をぬったようにしっとりとした肌になり湯上がりも温かさが持続しやすくなります。
そんな乾燥肌や冷え性などでお悩みのかたに特におすすめしたい!
冬にぴったり!保湿力と保温力にすぐれた塩化物泉をご紹介します!

①★博多駅から車で15分!源泉かけ流し100%の名湯!★
博多温泉「富士の苑」(福岡県)
福岡の玄関口・JR博多駅から車でおよそ6キロ。
那珂川沿いの閑静な場所に素晴らしい名湯があるのをご存知でしょうか?
私は全国いろいろな温泉を巡っていますが、こんな都会の中心で源泉かけ流し100%の湯にはいれる施設は稀です。
しかも、こちらはゴルフ練習場が隣接しており、スポーツの汗と疲れを流しに来ている人も見かけます。

敷地内から豊富に湧きだしている温泉の温度は、およそ45度。
適温だからこそ、加水・加温などをせずに源泉かけ流し100%が実現するのです。
浴室は、一番風呂(44℃)、二番風呂(41℃)、露天風呂(37℃)の温度の違う3つの浴槽に分かれています。自分好みの温度で入浴できるのも嬉しいですよね。
とくに一番風呂はドバドバとかけ流されて、濃い塩化物泉の個性と鮮度を体感できます。しかし、温度も湿度も高くミストサウナ状態なので薬効を得られやすいぶん長湯をひかえましょう。

露天風呂は寝湯スタイルの浴槽で、外気にあたりながらほてった体をクールダウン。これが最高に気持ちいいんです!!
ぬる湯なので深呼吸しながらリラックスすれば、ついつい眠たくなってしまいます。
内湯と露天風呂を交互に入る、温冷交互浴でさらに体の芯から温まりますよ。

博多温泉 旅館 富士の苑
福岡県福岡市南区三宅3-19-7
TEL:092-551-4126
詳しい温泉レポートはコチラ⇒富士の苑

②★蒸し湯×温泉のW効果で体の芯から温まる!★
杖立温泉「純和風旅館 泉屋」(熊本県)

熊本県と大分県の境に位置する杖立温泉は、開湯1,800年以上の歴史ある温泉地。
杖立川沿いに立ち並ぶ温泉街にはあちらこちらから湯けむりが立ちのぼり、昭和の湯治場風情を今も色濃くのこしています。
「杖立」(つえたて)という地名も、杖をついて湯治にやってくる病人や老人も、温泉の薬効によって帰りには立てかけていた杖を忘れてしまったという由来があるそう。

そんな杖立温泉の中心にある「純和風旅館 泉屋」は、創業140年以上の老舗温泉旅館。
こちらでは、石庭大浴場や露天風呂や貸切風呂などの他に、杖立温泉の昔ながらの入浴法である「蒸し風呂」を堪能できます。
98℃の源泉の蒸気に満ちた「蒸し風呂」は温泉とサウナのいいとこどりで、全身から温泉成分を取り込みやすく入浴効果がさらにアップ!
発汗をうながし新陳代謝を高め、体の水分や熱が逃げにくいので保湿&保温作用によって美肌効果も期待できます。
そして、こちらでは全国でも珍しい「箱蒸し風呂」を体感できます。

「風邪をひいたらまず蒸し湯」という言葉があるほど、温泉の蒸気が充満した部屋で口や鼻から吸い込むことで粘膜を洗浄し、塩化物泉の殺菌作用で風邪予防や喘息などの呼吸器によいのです。
蒸し風呂や箱蒸し風呂でよく温まったら、入浴で汗をながし塩化物泉で仕上げたら体の芯からポッカポカです。

純和風旅館 泉屋
熊本県阿蘇郡小国町杖立温泉4179
TEL:0967-48-0021

③★うどんの出汁の味!?濃厚な温泉を全身でチャージ!★
小浜温泉「旅館 國崎」(長崎県)

長崎県・島原半島の西麓にある小浜(おばま)温泉は、温泉の湧出量×湯温からもとめられる放熱量日本一でアツ~イ温泉地。
橘湾沿いにある町のいたるところから湯けむりがもうもうと立ち昇り、マンホールからも湯気があがっていることに驚く、温泉パワーを間近で感じられる海辺の湯里です。
その海岸線の大通りから少しはいった裏路地に、真の小浜温泉を味わえる温泉宿があります。

建物の入り口にある源泉は、飲泉することもできます。
お吸い物の出汁のような美味しさです。かなり熱いので気をつけてくださいね。
飲むと、萎縮性胃炎と便秘に効果が期待できます。

こちらには、男女別の内湯と趣向を凝らした貸し切り家族風呂が3つ。
敷地内から湧きだす豊富な湯量の源泉は、規定値の7倍以上でとても濃厚な温泉です。
泉温が高く加水せざるをえない小浜温泉で、地下水を利用し配管のまわりから温度を下げているため温泉そのままの個性を感じられます。
さらに、アルカリ性なので肌をスベスベにし、塩分でコーティングししっとりさせてくれる美肌の湯です。

國崎
長崎県雲仙市小浜町南本町10-8
TEL:0957-74-3500
詳しい温泉レポートはコチラ⇒國崎

出典『九州旅ネット