雲仙の西麓・小浜温泉には100℃を超える源泉が数多くあり、毎日1万5000tも湧出しているため7割以上を毎に排出しているほど。
湯量豊富な温泉として昔から親しまれ、奈良時代の「肥前風土記」にも記されている歴史のある温泉です。
湧出量×湯温で求められる放熱量は日本一で、至る所から湯煙が立ち上り、マンホールからも湯気がモウモウ。
昔ながらの港町風情も味わい深く、夕日の名所としても知られています。
「旅館 國崎」は橘湾沿いの温泉街の裏通りに佇む、こぢんまりした純和風の宿。
戦前からの建物で、柱や階段、床などに風格を感じます。
所々にさりげなく置かれた民芸品や絵にほっこり。
敷地内の自家源泉から97℃のお湯をミ分430ℓくみ上げています。
高温のため加水せざるをえない小浜温泉において、大量の湧水で配管の外側から冷却し、源泉に入浴できるのは貴重でありがたい!
温泉は男女別の内湯と貸切風呂が3つ(石風呂、ひのき、露天)
内湯は赤タイルの壁に暖色の明かりが灯り、ぬくもりを感じます。
泉質はナトリウム‐塩化物泉。
溶存物質が7560㎎もあり、規定値の7倍以上の濃厚な温泉です。
またpH8.0の弱アルカリ性でメタケイ酸は260㎎。
ヌルヌルするとろみのあるお湯で、お肌に優しくまとわりつきます。
弱アルカリ性のお湯は、古い角質と皮脂を洗い流し、メタケイ酸はお肌の水分を保持、さらに塩分が保湿剤のような役割をしてくれます。
よって、お肌にとって要らないものは洗い流し、必要なものが得られる最高の美肌の湯!
湯上りにべとべとすることもあるナトリウム‐塩化物泉ですが、ここのお湯はべたべた感がなく、すべすべしっとり肌に!
飲泉もでき、お吸い物のダシのような味でとってもおいしいです。
地の新鮮な食材を生かした海辺の町ならではのお料理を楽しむこともできます。
近くにある戦前の趣を残す共同湯・脇浜温泉浴場、日本一長い105mの足湯は一興。
名物「小浜ちゃんぽん」もぜひ!