霧島国立公園の北側、九州山地と霧島連山に抱かれた盆地にあり、本当にこんな所に温泉施設があるのかと不安になるほど、山や林に囲まれた場所にあります。

のどかな田畑の中を進むと、昭和の学校と見間違うよな外観の木造の自宅兼温泉がぽつんと。
アクセスも悪く、宣伝も一切してない温泉に各地から”あししげく”通うファンも多い。

自然をこよなく愛するご主人が地質調査のために掘削した所、良質のお湯が湧出!
最初は自宅で利用していたそうですが、友人の勧めもあり、増築して温泉施設として営業を始めたと言います。

100畳ほどの無料スペースには巨木の柱、12mの長い梁、6mの壁板、一枚板のテーブルなどがあり、木のぬくもりと素朴な味わいにほっこりと癒されます。

タイル張りの内湯と珍しい黄色のポリ容器の露天風呂。
内湯は通常の深さと寝湯ほどの浅い浴槽に分かれています。

浅めの浴槽は寝湯として造ったかと思いきや、産まれたばかりの孫のためだったとか。
工夫を施し、500m先にある自家源泉から浴槽まで一切空気に触れることなく注がれているので、もちろん生まれたての源泉がオーバーフロー。

湯口からは極小の気泡が無数に広がり、白い泡が浮いています。
その泡がお肌に付着し、驚くほどの強いヌルヌルツルツル感!

レモネードのような色のモール泉で、湯上りは清涼感がありながらもポカポカに。
露天風呂の黄色のポリ容器には黄色透明のお湯が惜しみなく注がれ、湯のツルツル感と相まって肌触りが気持ちいい!
自然の音しか耳に入らないのどかな環境の中で、のんびりと入浴できます。

随所にうかがえるご主人のこだわりと温泉愛。
いつもステキな笑顔で温かく出迎え、見送りをしてくださる奥様の姿に感激し、また会いに行きたくなる温泉なのです。

そんなご夫妻の仲睦まじい様子を表しているのが温泉名。
ご主人のお名前の秋光と奥様の茂子の頭文字をとって「あきしげゆ」なのです。