大分市街の西、小高い丘の上にある日帰り入浴施設「天海の湯」は朝から深夜まで営業し、大浴場と7つの家族風呂。
エステも併設。
全て国東半島や別府湾、晴れた日は四国まで望めるオーシャンビューで、夜景もきれいです。
特徴はなんといっても濃い紅茶色のモール泉と言われる天然温泉。
モールとはドイツ語で湿原を意味し、太古の植物由来の有機物(腐植質)が溶け込んでいる温泉です。
この有機物(フミン酸)によって独特な芳香や色に。
九州ではこの別府から大分市の海岸線、大分県玖珠町、熊本県人吉市、宮崎県えびの市、鹿児島県湧水町などにみられます。
当湯は自家源泉を2本所有。
敷地内から浴槽へど惜しみなくかけ流されています。浴感はつるつるしていて滑らかで、肌触りが心地よく、湯上りはすべすべ肌に。
このモール泉のちょっと石油っぽい独特な香りがたまりません。
露天風呂から別府湾を見下ろしながらゆっくり移り変わる海の景色を見ていると、時間が経つのを忘れてしまいます。
露天風呂のモール泉の隣にある地下水を汲み上げた16℃ほどの水風呂は、酸化した鉄の味と少し重曹味と苦味があり個性的。
この2つの浴槽を交互に入る「温冷交互浴」が私は好きで、血行を促進するため湯上りはさらにポカポカに。
隣接する食事処「天晴家」のおすすめは、お昼の数量限定でボリューム満点のそば懐石。
毎朝挽く信州そばの打ちたてをいただけます。
また、系列の「天然温泉 天の川」は大分市街の南に位置する大型施設で、大浴場、露天風呂、家族湯、ジェットバス、バブルバス、エステ、整体など、施設が充実。
自家源泉、泉温52℃、pH6.9(中性)、源泉かけ流し。
モール臭・金気臭。強塩味・甘味・鉄味、黄色濁色の高張性の温泉で、とろみのあるスープのような濃厚湯は、かなりしっとり感とポカポカ感。
全く個性の違う2施設を湯めぐりしてみては?