標高約800m、噴気が立ち上る伽藍岳中腹にひっそりと建つ温泉で、四季折々の自然が楽しめます。
歴史は古く、12世紀に豪傑・源為朝が発見したという故事もあります。

火口付近から自噴する湯をそのまま源泉かけ流し100%で味わえ、酸性度の高さやアルミニウムイオンと鉄イオンの含有量は日本トップクラス。
強い酸性のお湯は、秋田の玉川、山形の蔵王などとともに皮膚病の湯治にも利用されてきました。

pHは1違うと水素イオン濃度は10倍違い、レモンやカボスよりも十数倍強い酸性のお湯といえます。
とても刺激が強いため、乾燥肌や敏感肌の方は要注意!
湯あたりしやすい温泉でもあります。

泉質は酸性・含鉄・アルミニウム‐硫酸塩泉。
鉄分といえば赤茶色のお湯をイメージしますが、ここは新鮮なので緑色透明です。
シルバー製品は酸化して真っ黒になり、十円玉はピカピカに。

飲泉もでき、特に耐糖能異常(糖尿病)や高コレステロール血症、鉄欠乏性貧血に効果が期待できます。
味は歯が溶けそうなくらいの強い酸味と口の中が引っ張られるような強い渋味など、複雑な味。

浴感はさらっとしていてキュキュっとした感じです。

硫酸イオンとメタケイ酸が豊富に含まれているので、強酸性の割りにまろやかな肌触りですが、目に入るとかなり痛い!
湯上りは毛穴が引き締まった感じで、ピンっとハリが出てつるんとしたお肌になりますよ。

名物の蒸し卵は、噴気孔で20時間蒸し、温泉の成分を充分にしみ込ませた極上の逸品!

煮卵のような色、燻製卵のような香ばしい風味で濃厚な味。
塩をつけずにそのまま食べても美味しくて、これだけを買いに来る人も。

緑に囲まれた岩の露天風呂や家族風呂もあり。

徒歩5分ほどで火口見学(大人200円)も出来ます。

モクモクと噴気が上がる迫力ある地獄を間近に見ることができ、地球の息吹を感じられます。