さくら湯
連綿と受け継がれた飲泉文化の拠点。

今から370年前、肥後細川藩の初代藩主・細川忠利公が山鹿温泉を気に入り、藩の茶屋を新築したのが「さくら湯」の始まりです。

以来、改築や改修を重ね地元民にはなくてはならない温泉浴場でした。
それが昭和48年に街の再開発のため解体を余儀なくされたものの、市民の熱い想いにより平成24年、当時の面影を再現した九州最大級の木造建築の趣深い温泉施設が復活を遂げたのです。

さて、その復活した重厚な風情溢れる「さくら湯」へ。
ちょっと狭い脱衣所ですが、さすがに飲泉文化が根付いた街・山鹿、飲泉場も設けてあるので柄杓に一杯飲んで入浴。
ほんのりとたまご臭(硫黄の味)、少し甘くて、えぐ味も感じられるも飲みやすい温泉です。

浴場の天井は高くて、内湯ながらも圧迫感はなく、造りも昔ながらの木造が温泉旅情を掻き立ててくれます。
また、湯船は中央が仕切られていて、その中の底が湯口となっているためお湯の入れ替わりも多くて清潔な温泉が楽しめます。

また、細かい気泡が肌に付着してベールのように纏わりつきヌルヌル感が増幅。
さらには、炭酸イオン42.4mg(20mgで美肌効果あり)も含まれ、陰イオンの53%を占めることもありヌルヌル感が強くて美肌効果が強いのです。

外の飲泉場では近所のカフェや居酒屋さんの方々がポリタンクに汲む姿も多くて、コーヒーや焼酎の割水、はたまたご飯を炊く際に使ったりと山鹿の市民に親しまれている温泉だと実感しました。

■泉質名:アルカリ性単純温泉(pH値9.47)
■浴用効果:神経痛・疲労回復・筋肉痛・関節痛・痔疾・慢性消化器病・リューマチ・冷え性
■飲用効果:慢性胃腸病・慢性便秘・筋肉障害・神経障害・腰痛・リューマチ

山鹿温泉 さくら湯
熊本県山鹿市山鹿1-1
Tel.0968-43-3326

出典:「飲む温泉」HP