女性が温泉旅館に求めるもの。
温泉も大事ですが、やっぱり「食事」もですよね。

これまで数多くの温泉旅館に泊まり、食事をいただいてきましたが、何度もリピートしたくなるのが三丘(みつお)温泉「三水園」(^^)/
山口でもマイナーな温泉地で、岩国から電車で1時間近くかかりますが、出張で山口(山口県観光審議委員や温泉のプロデュースをしているので)に行った時はいつもここに泊まります。
それくらいここの料理が大好き!

まず見た目が美しい♡
器も料理に合わせて作ってもらっており、一皿ごとが絵画のよう。
目でも味わうことができます。

続いてアイデア。
創作和食ですがクオリティーが高く、和の調理法にこだわらないオリジナル料理です。
丁寧にダシをとった品の良いお椀が出たと思ったら、バルサミコソースのイチボステーキが出てきたり、あんこのティラミスにマスカルポーネソースが添えられていたりと、斬新な発想に驚かされます。

そして味。
化学調味料、添加物などを一切使わず、旬の地元食材を使って全て手作りしています。
一品一品にドラマがあり、口の中でいろんな味に変化していくサプライズ!
しかもそれらがうまくマリアージュされていくのはお見事。
食べながらワクワクします。

全体的にボリューミーなのに重く感じないのは、良い食材を厳選して無駄な味付けを省き、料理を出す順番や味のバランスを緻密に計算しているからでしょう。
スルッと食べられて翌日も胃もたれしないんです。
これで1泊2食1万2800円~はお得!

温泉も最高で、泉質は含弱放射能―アルカリ性単純硫黄泉。
山口の温泉はアルカリ性が多く、肌の汚れや角質を落とす美人の湯。
肌のオフと心のオフにかけて“オフ泉県”と私が命名し、県をあげてPR中です。

こちらの宿のお湯は気泡が全身につくほど新鮮。
山口唯一のモール泉なので美肌効果がさらにアップ(^_-)-☆
硫黄の香り漂う癒やしの湯です。

山の中で周りには何もありませんが、おいしいものを食べて、いい温泉につかって……心も“オフ”にしてくれる宿です。

■三水園
山口県周南市小松原1694-1
Tel:0833-91-0059

出典『日刊ゲンダイ