新潟県 松之山温泉「ひなの宿ちとせ」
日本三大薬湯に癒やされる

都会の喧騒を忘れ、自然の中でのんびり過ごしたい。
そんな女性にオススメなのが、「ひなの宿ちとせ」です。

場所は新潟県の十日町。
豪雪地帯として知られる松之山温泉にあります。
山奥の小さな温泉地ですが、草津温泉、有馬温泉に並ぶ「日本三大薬湯」のひとつ!

泉質は、含ヨウ素―カルシウム・ナトリウム-塩化物泉。
濃厚な塩分とミネラルが含まれた温泉で、温泉として認められる基準値の約15倍の濃度。
薬品と石油のような香りがする個性的な湯には、殺菌・洗浄・消毒効果が期待できるヨウ素やメタホウ酸がたっぷり♡
まさに「薬湯」です。

1200万年前、この辺りが海だったときに閉じ込められた古代の海水が圧力によって湧き出しているそう。
成分が濃い温泉は、薬効を体内に取り込みやすく、体の芯からポカポカとよく温まります。
保温効果も高いので、冷え性でお悩みの女性にオススメですよ!

純和風な宿の廊下はすべて畳敷き。
なるべく段差をなくすことでバリアフリーにも配慮し、車いすのレンタルや、車いす対応トイレ付きの特別室「山ざくら」もあります。

お食事は、松之山に語り継がれる郷土料理と季節の地元食材を生かした里山料理。
印象深かったのは、魚沼の銘柄豚「妻有ポーク」を温泉の熱で低温調理することで、しっとりうま味がつまった「湯治豚」(^^)/

「まんま」と呼ばれるオリジナル味噌もご飯やお酒にぴったりでした。
そのほか「にいがた地鶏」「鯉こく」「雪下人参」など、新潟の山の幸が堪能できます。

その中でも忘れられない味が「お米」
十日町は棚田米の産地で、お米は宿の田んぼで作られています。
「美人林」というブナ林にたくわえられた雪解け水で育ったお米は、ふっくらとしてみずみずしく、甘味が強いのでそのまま食べてもとてもおいしいです。

翌早朝には、棚田を見るツアーもありますので、ぜひ参加して欲しいですね。
寒暖差により棚田に霧がかかり、その中を朝日が昇っていく景色は幻想的で感動しました。
その後の朝ごはんがまた格別!
温泉、食事、棚田の景色……2人でのんびりと、大地の恵みに癒やされてください。

ひなの宿ちとせ
新潟県十日町市松之山湯本49―1
Tel:025・596・2525

出典『日刊ゲンダイ