秋田県の乳頭温泉郷には7カ所の温泉があり、それぞれ歴史も風情も泉質もまったく違う、類いまれなる温泉地です。
温泉家ならではの視点で、そんな乳頭温泉郷七湯をすべてめぐり、良質なお湯を体感レポートします(^^)/

まずは、400年の歴史を誇り、乳頭温泉郷でもっとも古い「鶴の湯」からスタート!!
「アルパこまくさ」のバス停で下車すると、鶴の湯温泉の送迎を利用できて便利です(要事前予約)。※木造建築で茅葺き屋根の「鶴の湯

鶴の湯温泉は乳頭温泉郷の中で一番古く、湯治場風情を残す人気の宿。4つの源泉と多くの浴槽があり、それぞれ泉質が違うので湯めぐりも楽しめます。

※鶴の湯のシンボル! 混浴露天風呂(カメラマン:杉本圭)

名物は混浴露天風呂。足元からぷくぷくと源泉が湧き出す、全国でも珍しい温泉です。女性専用の入口があり、目隠しとスロープで外から見えにくいような配慮がされています。

硫黄成分だけでなく重曹成分や塩分を含み、皮脂や角質を落とす美肌の湯♡
さらに保湿保温効果も高く、さながら「オールインワン温泉」です。
ツルツルとする浴感ながらも、しっとり感のある気持ち良いお湯。
硫化水素(硫黄成分)の香りが漂い、お湯をなめると、たまご味、塩味、強苦味を感じます。

※眺めの良い女性専用露天風呂(カメラマン:杉本圭)
混浴はちょっと……という方には女性専用露天風呂もあるので、こちらを利用してくださいね。


※鶴の湯温泉の名物「山の芋鍋」(カメラマン:杉本圭)
ランチは、宿泊の予約がなかなかとれない、本陣の客室でいただきます。
名物「山の芋鍋」は、つなぎなしの山の芋100%で、芋本来のやさしい甘みを感じられる味。
豚肉やたくさんの野菜、きのこから出ただしと自家製味噌だけで作られたスープは、甘めでコクのある味わいです。

山の幸を堪能したら、次の目的地の大釜温泉へ。
ここからは7つの湯に自由に入れる「湯めぐり帖」(1,800円)をゲットして「湯めぐりバス」を利用するのが便利!

「湯めぐり帖」は宿泊者限定のサービスなので、宿泊先以外で購入する場合はフロントの方に宿名と名前を伝えましょう。

鶴の湯
秋田県仙北市田沢湖先達沢国有林50
Tel:0187-46-2139

出典『びゅうたび