今回は新潟県と長野県との県境にある松之山温泉の「ひなの宿ちとせ」をご紹介します(^^)/

雪深い場所としても知られ真冬には4メートル以上の積雪があり、一年の半分もの間に残雪があるそう。
また、自然と共生している里山風情や人々など、懐かしくほっとする「日本の原風景」に出会えるのも魅力です。

そんな松之山温泉郷は、今から700年ほど昔、一羽の鷹が傷ついた羽を休めているのを木こりが見つけ、こんこんと湧く熱泉を発見したという言い伝えが残っています。

また、上杉謙信の隠し湯であったという説もあり、古くから人々を癒してきた湯治場です。
松之山温泉はその薬効の素晴らしさから、群馬の草津温泉と兵庫の有馬温泉とならび、江戸時代から「日本三大薬湯」と名高い名湯。
学説によると、1200万年~800万年前の太古の海水がマグマで温められて湧出した化石海水型の温泉で、昔は塩を採ったと言うほど塩分濃度が高く、温泉の基準値にあたるおよそ15倍もの様々な成分が含まれた濃厚な泉質です。

露天風呂「月見の湯」で薬湯を堪能!!
松之山温泉にはいくつかの泉源がありますが、「ひなの宿ちとせ」では、鷹の湯源泉。
日帰り入浴では、男女別の大浴場「ほんやらの湯」、露天風呂「月見の湯」で薬湯を堪能することができます。

泉質は、弱アルカリ性の「含ヨウ素-ナトリウム・カルシウム―塩化物泉」。
90℃近い高温で噴出していている温泉なので、加水をして温度調整をおこなっています。

おすすめはやはり冬の露天風呂で、ひんやりとした清浄な空気の中で、しんしんと降りつもる雪を眺めながらあったかい湯に包まれる「雪見風呂」は最高の贅沢ですよ。

青みがかった茶色の湯には、殺菌力のあるヨウ素が含まれているので薬品のような香りとアブラのような香りが混じった松之山温泉ならではの個性的な香りがします。
さらに消毒・洗浄効果が期待できるメタホウ酸もたっぷり。

舐めるとしょっぱいほどの塩分濃度なので、じわじわと温泉成分が私たちの体に浸透しやすく薬効を得られやすい反面、水分は失いやすいので入浴前後にはしっかりと水分補給をしましょうね。

濃厚な塩の湯は、とても温まりやすく湯上がり後も冷めにくい保温効果抜群の湯。 スキーの後の冷えた体を薬湯でたっぷりと癒してあげてくださいね。

ひなの宿ちとせ
新潟県十日町市松之山湯本49-1
Tel:025-596-2525

出典『ウィンターアロハ