★温泉とは?★
日本にはおよそ2983 ヶ所の温泉地、27297本以上もの源泉がありますが、いったい「温泉」とは何か皆さんご存知でしょうか?

温泉とは、昭和23年に制定された「温泉法」により、地中から湧出する温水、鉱水及び水蒸気その他のガス(炭化水素を主成分とする天然ガスを除く。)で、温泉法で定められた温度(25度以上)または、物質(19種の特定成分のうち1種類以上)を有するものと定義されています。

つまり、地中から湧き出した温泉の温度が25度以上あれば、水蒸気やガスも温泉。25
度以下の冷たい鉱泉であっても、19種類の特定成分のうち1つ以上含まれていれば温泉と認められます。

さらに厳しい基準値をクリアした温泉は、治療の目的に有効な温泉として“療養泉”と呼ばれ、硫黄泉、単純温泉、塩化物泉、炭酸水素塩泉、硫酸塩泉、酸性泉、二酸化炭素泉(炭酸泉)、放射能泉(ラドン泉)、含鉄泉、含よう素泉の10種類の中から泉質名がつきます。

それらは、泉質ごとにそれぞれ体へ与える影響が変わり、浴用や飲泉によっても適応(効果)が異なります。

★温泉の効果★
温泉は私たちにとってたくさんの良い働きをしますが、大きくわけると次のような効果が
あります。

①温熱効果
体が温まることによって血管が拡がり血行促進。
そうすることで酸素や栄養素が体のすみずみまで運ばれ、老廃物や疲労物質などは体外に排出されやすくなり、コリや痛みの緩和や美肌につながります。

②水圧効果
水圧が体にかかることで天然のマッサージ効果となり、脚にたまった血液やリンパ液が心臓に押し戻されやすくなるので、むくみ改善や疲労回復効果などが期待できます。

③浮力効果
全身浴をすると無重力状態となり体重がおよそ10分の1になります。筋肉や関節などがゆるむので体も心もリラックス状態となります。

④薬理効果
温泉成分を皮膚や口から体内に取り込むことによって得られる効果です。
薬理効果を得るためには、泉質にあった入浴法が必要です。
例えば、放射能泉は気体なので呼気から取り込むことにより効果を得られやすくなり、含鉄泉は、飲泉をすることで薬理効果を得られます。

⑤心理効果(転地効果)
日常活からはなれた自然環境に恵まれた場所にいくことで五感を刺激し、自律神経のバランスを整えることです。
例えば、緑いっぱいの森林浴ができるような温泉は、リフレッシュ効果や、活気・活力を起こす効果などが報告されています。また、海沿いの温泉ではイライラなど高ぶった神経を鎮めて心を安定させ、リラクゼーション効果を高めてくれるなど、自然環境によっても心身ともに癒され明日への英気を養うことができるのです。

★温泉美容★
温泉へ行くとリラックスできるだけではなく、肌がツルツルになった!むくみがとれてスッキリ!など、家のお風呂とはちがう温泉のパワーを感じたことがあるでしょう。

スキンケアにクレンジング、化粧水、乳液などのラインナップがあるように。
食べ物それぞれに栄養素やカロリーがちがうように。
温泉も泉質や鮮度によって私たちへの体や肌に与える影響が大きく違ってきます。

ちなみに私は、昔は酷い肌荒れで悩んでいましたが、温泉をめぐるようになったことで今では肌トラブルがまったくなくなりました。
化粧品を選ぶように温泉を選び、美容法として利用しています。

日本には、高アルカリ性で角質除去・洗浄効果が高い“美肌の湯”も多く、お肌に刺激の少ない成分がやさしい温泉もあります。
このような泉質は、入浴するだけでも石鹼と同じような働きをするので、あまりゴシゴシ
と体や顔を洗いすぎないこと!
お肌を傷つけ乾燥しやすくなります。
湯上がりには、なるべく早めにしっかりと保湿することもポイントです。
そのほかにも美白効果が期待できる硫黄泉や、保湿保温効果のある塩化物泉も美容におすすめです!